朗読劇
イノチノコト、忘れてはいけない物語
〜野坂昭如作「戦争童話集」より〜
終戦から77年。
戦争経験者が少なくなり、戦争の記憶も次第に薄れつつある今日、
ウクライナにおける戦争は、戦争が決して過去のものではなく
いつも我々の傍にあることを痛感させる出来事でした。
世界が不安と不協和に包まれる今だからこそ
戦争の悲惨な経験を語り継ぎ、二度と戦争という愚行を繰り返さないために
この朗読劇を通して、多くの皆さまに平和の尊さ、
命の大切さを伝えることができたらと願います。
日時|8月7日(日)
【昼】15:00【夜】18:30
※開場は各公演の30分前
会場|福岡アジア美術館あじびホール
(福岡市博多区下川端町3-1リバレインセンタービル8F)
料金|前売2,500円 当日3,000円
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▶︎ メールはこちら sensodowa.reading@gmail.com
※件名「チケット予約」/本文に「氏名、電話番号、チケット枚数」をご記入ください。
★昼公演/夜公演とも前売り券の予定枚数【完売】しました。
ご予約|WEBフォームまたはメール
●当日券のご案内
【昼公演】 ありません
【夜公演】 17:30〜若干数販売
●販売場所
福岡アジア美術館8F あじびホール前 受付
ことのはじまり
この朗読劇の事の始まりは、去年(2021年)の6月、黒田征太郎さんのトークによるものでした。知り合いのお店の開店記念に呼ばれた黒田さんは、野坂昭如さんのお話をとてもとても熱心に話し出しました。
それを聴き終えると私は、居ても立ってもいられなくなりました。
私は20代の頃、東京でアングラテント芝居まっしぐらの生活をしており、その時も野坂さんの作品を、たくさんたくさん、読んでいました。そして私の出身は、『火垂るの墓』の舞台、満池谷のそば。
この機会にもう一度野坂さんの本を読んでみようと出会った「戦争童話集」。その中から2編、私自身が朗読をしたいと思い至りました。
実は三年ほど前、実家を解体した折、祖母の遺品の中からインパール作戦で戦死した叔父の家族へ宛てた手紙やはがきがごっそりと出てきました。古びたそれらの手紙類には全てに「軍事郵便 検閲済み」という判子が押され、家族への想いやいたわり等がつづられていました。
その話を演出の藤村さんにお話すると、手紙類を全て読み解いてくださり、とても貴重で大切なものとして、この童話の中に組み込み、一編の脚本にしてくださいました。中に出てくる私の祖父や叔父の名は実名です。
今、確かに戦争が勃発しています。今、戦争を声高に叫ぶのではなく、このイノチノコトを静かに、地道に語り続けて行けたらいいなと思っております。
リュンコ